【高校数学A】ユークリッドの互除法の説明と問題、徹底解説!(動画付き)

ユークリッドの互除法 動画
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こんにちは!

今回は勉強のお話

 

ユークリッドの互除法の解説

「ユークリッドの互除法」について詳しく解説します!

高校数学Aで習うところですね

そもそもユークリッドの互除法とは

そもそもユークリッドの互除法とは

自然数a,bについて、aをbで割った余りをrとすると
aとbの最大公約数はbとrの最大公約数に等しい

この定理を使って最大公約数を求めていくことをいいます

例えば
319と143の最大公約数を求めよ
って言われたら面倒臭いですよね

そういう時にユークリッドの互除法を使うことで
ちょっと楽に解くことができるようになるんです

でもこの定理が分かりにくいですね
そういう時は実際の数に置き換えて考えてみましょう

実際の数で考えてみる

aを319、bを143にすると
余りのrは33になりますね

だからさっきの定理に置き換えてみると

319と143の最大公約数は143と33の最大公約数に等しい

ってことになりますね

で、ここからが互除法の本気
これを無限に続けることができるんです

319と143の最大公約数を求めるには
143と33の最大公約数を求めればいいってことですが、
この143と33をさらにさっきの定理のa,bに置き換えて考えられるんです

aを143、bを33にすると
余りのrは11になりますね

てことは

143と33の最大公約数は33と11の最大公約数に等しい

これが言えますね
そうしたら

319と143の最大公約数は143と33の最大公約数に等しくて、
143と33の最大公約数は33と11の最大公約数に等しい

ということになる

じゃあ319と143の最大公約数を求めるには、
結局33と11の最大公約数を求めればいいってことですね

33と11の最大公約数は11
だから319と143の最大公約数も11になる

こうやって、大きい数同士の最大公約数も
ユークリッドの互除法を使うと求められるようになるんです

 

すごいね!

 

ユークリッドの互除法を使って不定方程式を解く

ユークリッドの互除法は
最大公約数を求めるために使うのが基本ですが、
他の問題にも応用することができます

それが、「31x+17y=1」といった不定方程式

例えば、
「31x+17y=1の解を1つ求めよ」
という問題

普通は連立方程式になってるけど、
この問題は式が1つしかない

自力だとむずいですね
分からないものが2つ(xとy)あったら、
式も2つ必要になるので

こういう問題でユークリッドの互除法を使うことができます

ユークリッドの互除法を使えば、1を使って色々な数を表現できるようになる

ポイントは、
31と17は最大公約数が1になる
ということ

31と17を互除法で小さくしていくと、最後は1になるんです

逆に言えば、
1を31と17で表現できる

実際に解いてみる

どういうことやねん?って思いますよね
実際にやってみましょう

31と17を互除法で小さくしていきます

31=17•1+14(31と17の最大公約数は17と14の最大公約数に等しい)
17=14•1+3(17と14の最大公約数は14と3の最大公約数に等しい)
14=3•4+2(14と3の最大公約数は3と2の最大公約数に等しい)
3=2•1+1(3と2の最大公約数は2と1の最大公約数に等しい)

(何してるん?って思うかもしれませんがとりあえず続き読んでね!)
で、できた4つの式を変形します

3=2•1+1(2•1を移行して)
1=3−2•1・・・①

14=3•4+2(3•4を移行して)
2=14−3•4・・・②

17=14•1+3(14•1を移項して)
3=17−14•1・・・③

31=17•1+14(17•1を移項して)
14=31−17•1・・・④

 

はい、①〜④の4つの式ができましたね
これを使って、「1を31と17で表現します

①の式1=3−2•1の2に、②を代入します
すると・・・

1=3−(14−3•4)•1
になりますね

整理すると・・・(整理の仕方は動画で!)
1=3•5+14•(−1)

更にこの式の3に③を代入します
すると

1=(17−14•1)•5+14(−1)
になる

整理して
1=14•(−6)+17•5

近づいてきましたね
これの14に④を代入しましょう
1=(31−17•1)•(−6)+17•5

整理して

1=17•11+31•(-6)
はい!1を17と31で表現できました!

変形すると

31•(−6)+17•11=1

これを31x+17y=1と比べると
そのままx=−6 y=11になりますね!

 

こうやって、ユークリッドの互除法を使って
方程式を解くこともできるようになるんです

まとめ

・ユークリッドの互除法は大きい数同士の最大公約数を求めることができる
・「互いに素である2つの数の最大公約数は1」ということを使えば1を色々な数で表現できるようになる
・なので、ユークリッドの互除法を使って不定方程式を解くこともできるようになる

質問等あったらコメントください!

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